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立教大学野球部出身の歴代プロ野球選手まとめ!有名選手の出身校も確認!

2017/07/04

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1909年に創立した立教大学野球部は全国トップレベルの設備を誇るグランドで、アスリート推薦などで集まった実力のある選手たちが在籍する野球の名門校です。

東京六大学野球連盟に加盟していて、2017年の全日本大学野球選手権では59年ぶりに優勝を決めました。今回はそんな立教大学野球部出身のプロ野球選手をご紹介すると共に有名選手の出身高校についてもお伝えていきます。

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立教大学野球部出身のプロ野球選手まとめ

では早速立教大学野球部出身のプロ野球選手を表にまとめましたので見ていきましょう。

卒業年次 選手名 入団チーム名 ポジション 出身高校 主将
1937 寺内一隆 イーグルス 外野手、二塁手 愛知県立松山商業学校
1937 高野百介 南海ホークス 外野手 松本商
1939 有村家斉 西日本パイレーツ 投手、外野手 鹿児島県立第二鹿児島中学校
1939 景浦將 大阪タイガース 投手、一塁手、三塁手、外野手 旧制愛媛県立松山商業学校
1939 坪内道典 大東京軍 外野手 旧制愛媛県立松山商業学校
1939 綿貫惣治 セネターズ 野手 データーなし
1940 清原初男 西日本パイレーツ 内野手 台南第一中学校
1940 北原昇 南海軍 二塁手、遊撃手 松本商
1940 桜井太郎 西日本パイレーツ 野手 データーなし
1941 田部輝夫 西日本パイレーツ 内野手 広陵中学校
1942 島方金則 近鉄パールス 内野手 松本商業学校
1942 網島新八 大映ユニオンズ 外野手 高崎市立商業補修学校
1943 西本幸雄 毎日オリオンズ 一塁手 旧制和歌山県立和歌山中学校
1943 伊藤治夫 阪急ブレーブス 捕手 享栄商業学校
1944 永利勇吉 阪急ブレーブス 捕手 嘉穂中学校
1946 奥田元 毎日オリオンズ 内野手 嘉義農林学校
1947 木村保久 西日本パイレーツ 内野手 一宮中学校
1950 五井孝蔵 近鉄パールス 投手、三塁手 秋田県立角館中学校
1952 石原照夫 東映フライヤーズ 内野手 成田中学校
1956 大沢啓二 南海ホークス 外野手 神奈川県立平塚工業学校
1956 保坂幸永 大映ユニオンズ 捕手、投手 山梨県立日川高等学校
1957 東実 南海ホークス 投手 データーなし
1957 堀本律雄 読売ジャイアンツ 投手 桃山学院高等学校
1957 矢頭高雄 大映ユニオンズ 外野手 山梨県立都留高等学校
1958 杉浦忠 南海ホークス 投手 愛知県立拳母高等学校
1958 拝藤宣雄 広島カープ 投手 鳥取県立堺高等学校
1958 本屋敷錦吾 阪急ブレーブス 遊撃手、二塁手 兵庫県立芦屋高等学校
1958 長嶋茂雄 読売ジャイアンツ 内野手 千葉県立佐倉第一高等学校
1959 片岡宏雄 中日ドラゴンズ 捕手 浪華商業高等学校
1960 稲川誠 大洋ホエールズ 投手 福岡県立修猷館高等学校
1960 森滝義己 国鉄スワローズ 投手 兵庫県立兵庫高等学校
1960 小西秀朗 国鉄スワローズ 外野手 秋田県立秋田高等学校
1960 浜中祥和 大洋ホエールズ 内野手 福井県立若挟高等学校
1960 種茂雅之 東映フライヤーズ 捕手 静岡県立静岡高等学校
1960 高林恒夫 読売ジャイアンツ 外野手 立教高等学校
1961 杉本公孝 国鉄スワローズ 内野手 山口県立岩国高等学校
1962 丸山完二 国鉄スワローズ 内野手、外野手 兵庫県立西脇高等学校
1962 寺本勇 大毎オリオンズ 外野手 兵庫県立芦屋高等学校
1963 岡本凱孝 国鉄スワローズ 捕手 浪華商業高等学校
1964 篠田勇 国鉄スワローズ 内野手 茨木県立水戸商業高等学校
1965 土井正三 読売ジャイアンツ 二塁手 育英高等学校
1966 山口富士雄 阪急ブレーブス 内野手 香川県立高松商業高等学校
1967 溜池敏隆 アトムズ 三塁手 近鉄バファローズ
1968 槌田誠 読売ジャイアンツ 捕手、外野手 岡山県立倉敷工業高等学校
1968 小川亨 近鉄バファローズ 外野手、一塁手 宮崎県立宮崎商業高等学校
1968 谷木恭平 中日ドラゴンズ 外野手 北海高等学校
1969 秋山重雄 近鉄バファローズ 内野手 岡山県立倉敷工業高等学校
1970 中沢春雄 近鉄バファローズ 内野手 茨城県立下妻第一高等学校
1971 望月充 阪神タイガース 外野手 静岡県立静岡高等学校
1972 横山忠夫 読売ジャイアンツ 投手 北海道網走南ヶ丘高等学校
1983 野口裕美 西武ライオンズ 投手 鳥取県立米子東高等学校
1988 長嶋一茂 ヤクルトスワローズ 内野手 立教高等学校
1989 矢作公一 日本ハムファイターズ 一塁手 立教高等学校
1995 川村丈夫 横浜ベイスターズ 投手 神奈川県立厚木高等学校
1996 広池浩司 広島東洋カープ 投手 立教高等学校
1998 早川大輔 オリックス・ブルーウェーブ 外野手 千葉県立船橋高等学校
2001 上野祐平 読売ジャイアンツ 投手 石川県立金沢辰巳丘高等学校
2003 多和田数人 北海道日本ハムファイターズ 投手 八千代松蔭高等学校
2006 小林太志 横浜ベイスターズ 投手 群馬県立富岡高等学校
2010 戸村健次 東北楽天ゴールデンイーグルス 投手 立教新座高等学校
2011 菊沢竜佑 東京ヤクルトスワローズ 投手 秋田県立秋田高等学校
2016 大城滉二 オリックス・バファローズ 遊撃手 興南高等学校
2017 澤田圭佑 オリックス・バファローズ 投手 大阪桐蔭高等学校
2017 田村伊知郎 西武ライオンズ 投手 報徳学園高等学校
2017 田中和基 東北楽天ゴールデンイーグルス 外野手 西南学院高等学校

 

表の出身高校をみてみると立教高等学校からの進学者は少なく、野球の名門校出身の方が多いです。高校時代から活躍している実力者が立教大学野球部には集まっています。

また毎年のようにプロ選手を輩出している名門校ですね。特に1958年は、長嶋茂雄終身名誉監督を含む5人もプロ入りをしていてまさに黄金期といえます。2000年代は少し減ってきていますが、2017年には久々に3人と複数人がプロ入りしています。彼らの今後の活躍が楽しみですね。

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プロ入りした有名選手のプロフィールをチェック!

長嶋茂雄(読売ジャイアンツ)

生年月日:1936年2月20日
出身:千葉県
身長/体重:178㎝/76Kg
ポジション/投打:三塁手/右投右打
経歴:千葉県立佐倉第一高等学校-立教大学-読売ジャイアンツ-読売ジャイアンツ監督

ミスタージャイアンツ!

日本のプロ野球界を代表する野球ファンでなくても誰もが知っている大スターです。

そんな長嶋終身名誉監督は小学生の頃から野球を始め、高校生の時にプロ関係者から注目されます。自身は高卒後プロ志望だったのですが、父の意向で立教大学に進学しました。大学時代は杉浦投手、元屋敷選手と共に立教三鳥羽と言われ東京六大学リーグで華々しい活躍をし、読売ジャイアンツに入団します。

現役時代は巨人のV9に大きく貢献し、優秀選手 MVP 5回、首位打者 6回、打点王 5回、本塁打王 2回とタイトルを総なめにしました。

また通算成績も2471安打、444本塁打、1522打点、打率 3割5厘と素晴らしい記録を残しています。また記録のみならず野球ファンから絶大な人気を誇った選手です。1974年の引退セレモニーでは「我が巨人軍は永久に不滅です!」という名言を残しています。

引退後は長きに渡って巨人の監督を務め2001年の監督退任時には終身名誉監督に就任しました。その後アテネオリンピックで監督を務め、2013年には国民栄誉賞を受賞されています。

数々の記録、名言を残した長嶋茂雄終身名誉監督はプロ野球史に大きく名前を残す本当に偉大な方です。

杉浦忠(南海ホークス)

生年月日:1935年9月17日
出身:愛知県
身長/体重:176㎝/71Kg
ポジション/投打:投手/右投右打
経歴:愛知県立拳母高等学校-立教大学-南海ホークス-監督/南海ホークス-近鉄バッファローズ-福岡ダイエーホークス

史上最強のアンダースロー投手と言われた杉浦さんは高校時代は無名選手で大学進学後才能を開花させた選手です。大学では長嶋選手、元屋敷選手と共に立教三鳥羽と言われ活躍し、大きく期待され南海ホークスに入団します。

入団1年目から異例の開幕投手を務めるという大役を任され、プロ初勝利を飾りました。その年には27勝をあげ新人王を獲得します。そして2年目には38勝をマークして南海ホークスのリーグ優勝に大きく貢献したのです。

38勝なんて今では考えられないですよね!しかし4年目からは利き腕の血行障害で調子を落としてしまいます。手術をしましたが改善は見られず、その後は抑えの切り札として活躍し1970年には現役引退しました。先発投手としてマウンドに立てたのはわずか3年ですが、その活躍はこれからも語り継がれる偉大な功績です。

引退後は、野球解説者やコーチを経て南海ホークス、近鉄バッファローズの監督を務めます。しかし監督としては結果はだせずに退任しました。

長嶋茂雄終身名誉監督と並ぶ偉大な野球人の一人ですね。

田村伊知郎(西武ライオンズ)

生年月日:1994年9月19日
出身:兵庫県
身長/体重:173㎝/80Kg
ポジション/投打:投手/右投左打
経歴:報徳社学園高等学校-立教大学-西武ライオンズ

2016年のドラフトで西武ライオンズに入団したルーキーです!

田村選手は小学校2年生から野球を始め、高校一年生で甲子園のマウンドにあがりスーパー一年生と話題になりました。しかし3年生の時には故障で出場はならず卒業後は立教大学に進学します。進学後も故障に悩まされ、3年生の時にようやく初勝利を挙げることが出来ました。そして副主将としてチームを牽引し、2016年のドラフトでプロ入りをします。

高校時代から成功も挫折も味わい努力してプロ野球選手になった田村選手は、きっとプロの世界でも活躍していくと思います。近年立教大学からはスター選手が出ていないので彼には期待したいですね!

 

豆知識エピソード

リーグ戦前の伝統行事

立教大学は六大学野球の中で唯一のキリスト教の大学です。リーグ戦前にはキリスト教ならではの伝統行事が行われます。

その行事は「ユニフォーム祝福推戴式」です。難しい感じですね。「しゅくふくすいたいしき」と読みます。

この式を行うと伝統のユニフォームは神の力を纏い、優勝へ野球部を後押ししてくれると言われているそうです。どういったことをするかというと毎年2回、春と秋のリーグ戦開幕前に礼拝堂でチャプレン(牧師)にユニフォームを清めて祝福してもらうという行事になります。

代々受け継がれている大切な伝統行事ですが、他の大学にはない立教大学ならではですね。

 

まとめ

・立教大学部は1909年に創立し毎年のようにプロ野球選手を輩出している伝統ある名門校である。特に1958年は長嶋茂雄終身名誉監督を含む5人もプロ入りした黄金期。

・近年では立教大学からプロ野球のスターが誕生していないので、2016年のドラフトで西武ライオンズに入団した田村伊知郎選手に期待!

・豆知識エピソードとして立教大学ならではのリーグ戦前の伝統行事がある。

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