1910年に創部した明治大学は、東京六大学野球連盟に加盟している伝統ある野球部です。

甲子園経験のあるスポーツ特待生たちが集い、日々の練習で鍛え上げた腕前はプロ野球並みの面白いゲームを見せてくれます。これまでに東京六大学野球リーグ39回優勝した実績を誇り、プロ野球選手も数多く輩出しています。

今回はそんな明治大学出身のプロ野球選手を紹介すると共に、明治大学野球部の豆知識についてもお伝えしていきます。

明治大学出身のプロ野球選手まとめ

早速ですが、明治大学出身のプロ野球選手の一覧からみていきましょう。

こうしてみてみると各球団に毎年のようにプロ野球選手を輩出していますね。そして出身高校はどれも野球の強豪校ばかりです。明治大学野球部は野球エリート集団だということがよく分かります。

続いてプロ入りした有名選手のプロフィールをみていきます。

プロ入りした有名選手のプロフィールをチェック！

続いて明治大学出身の何人かの有名な選手についてまとめていきます！

星野仙一（中日ドラゴンズ）

生年月日：1947年1月22日
出身：岡山県
身長/体重：180㎝/80Kg
ポジション/投打：投手/右投右打
経歴：岡山県立倉敷商業高等学校-明治大学大学-選手/中日ドラゴンズ-監督/中日ドラゴンズ-阪神タイガース-東北楽天ゴールデンイーグルス

名選手であり名監督の星野仙一さんは高校時代から選手としての実力を高く評価されていましたが、甲子園出場はなりませんでした。野球部監督の勧めがあり明治大学へ進学します。

大学時代は1年生から一軍メンバーとして活躍していました。そして1968年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団します。現役時代は巨人キラーとして活躍し、最多セーブ投手、沢村賞、正力松太郎賞などを獲得しました。

野球選手として華々しい活躍をみせた星野仙一さんは監督としても素晴らしい功績を残します。北京オリンピック日本代表監督も務めました。そして自身が監督を務めた中日、阪神、楽天の3チームとも優勝に導いてます。3.11後の楽天優勝は記憶に新しいですよね。

現在はどこの監督も務めていないので、またどこかのチームで指揮をとる星野監督が見たいですね。

高山俊選手（阪神タイガース）

生年月日：1993年4月18日
出身：千葉県
身長/体重：181㎝/86Kg
ポジション/投打：外野手/右投左打
経歴：日本大学第三高等学校-明治大学-阪神タイガース

2015年ドラフト1位、即開幕スタメン入りを果たしました。

高山選手は小学一年生の時から野球を始め、6年生の時には千葉ロッテのジュニアチームのメンバーに選ばれ12球団のトーナメントで準優勝をしています。中学生でも野球を続け、高校時代は1年生の時から右翼手レギュラーで活躍しました。3年生の時には春夏の甲子園出場を果たします。そして明治大学へ進学すると高山選手の名は一気に有名になりました。1年生から右翼手、3番でレギュラー出場し、大学卒業までに6度もベストナインに選ばれています。

2015年のドラフト会議で阪神、ヤクルトから1位指名を受け阪神に入団しました。1年目はオープン戦からレギュラーとして起用され新人王を獲得します。これからの活躍が大変楽しみな選手ですね。

川上憲伸選手　（中日ドラゴンズ）

生年月日：1975年6月22日
出身：徳島県
身長/体重：179㎝/90Kg
ポジション/投打：投手/右投右打
経歴：徳島県立徳島工業高等学校-明治大学大学-中日ドラゴンズ-アトランタ・ブレーブス-中日ドラゴンズ

中日黄金期を支えた投手です。

川上選手は高校生の時からエースで4番！甲子園にも出場しました。卒業後明治大学へと進学し野球を続けます。大学でもエースとして活躍し、3年生の時には東京六大学野球秋季リーグ優勝に大きく貢献しました。そして4年生の時には主将としてチームを牽引していく存在になります。

1997年中日を逆指名し入団を決めました。プロ入り後は新人王獲得、2004年、2006年には最多勝投手に選ばれるなど中日黄金期の絶対的エースとして活躍しました。そして2009年からはメジャーに挑戦してアトランタ・ブレーブスに移籍します。その後右肩を痛め、2012年に古巣の中日へ戻り引退までプレーをします。

現在は野球評論家として活躍している川上さん。将来はコーチや監督の道もあるのではないかと楽しみです。

明治大学大学野球部の豆知識エピソード

早慶戦復活の立役者！

大学野球の人気試合、早慶戦。

1903年に始まっていますが、実は1906年からの8年間中止になっていました。その理由は応援団同士が加熱しすぎたためです。

1910年に野球部を創立した明治大学野球部には両者を取り持つ力があり、間に入ることで三大野球リーグを結成しました。その後他の学校がリーグ参加を決め、1925年現在に引き継がれる東京六大学リーグが誕生！これを持って早慶戦が復活しました。

明治大学野球部が1910年に創立されなければ、伝統の早慶戦はなかったかもしれないんですね。

島岡吉郎大監督

明治大学野球部の監督を1946年から1988年まで務め、東京六大学野球リーグで15回もチームを優勝に導いた大監督がいました。

それは明治の名物監督と呼ばれた島岡吉郎監督です。島岡監督は野球部在籍経験のない監督ですが、明治大学の監督をする前に明治高校の野球部の監督を務め、甲子園出場を果たしています。野球部在籍経験のない監督で明治大学就任当時は猛反発があったそうですが、戦後初の優勝へ導きました。

熱血感ある厳しい監督だったそうですが、選手への愛情も人一倍でした。選手たちが四年生になると頑張ってきた控えメンバーから優先的に就職先を面倒みたというエピソードもありました。島岡監督は御大と呼ばれ、指導した選手たちに尊敬されています。あの名将星野仙一さんも尊敬し監督として大きな影響を受けているそうです。

まとめ

・明治大学野球部は伝統ある名門校でプロ入り後も一線で活躍する選手を多数輩出している。

・明治大学は早慶の間を取り持ち早慶戦を復活させた立役者だった。

・明治大学には島岡吉郎監督という御大と呼ばれる名監督がいて、その教えや精神は指導を受けた選手に引き継がれている。

-東京六大学野球