源田壮亮の凄さが分かる名言・語録集!守備の天才の練習方法から日本代表を勝ち取った努力論まで
チャンスが1度しかないタイトルといえば新人王です。過去には野茂英雄や清原和博、上原浩治、立浪和義、田中将大など、そうそうたるメンバーが名前を連ねていますが、二年目のジンクスやプロの対応力に呑まれて、その後はあまり活躍出来なかった選手も多数います。
そんな中、新人王に輝いた野手として、極めて安定した活躍をみせているのが、源田壮亮です。
メジャーリーグに挑戦する選手を見ても、投高打低の傾向がある日本プロ野球ですが、新人王も投手の方が獲得しやすい傾向があり、特にパリーグでは源田が新人王に輝くまで、17年間連続で投手が受賞しています。
コンパクトな打撃と機動力あふれる走塁や守備から、なんとなく小柄に見られがちですが、179センチと同僚の中村剛也や山川穂高よりも長身であり、俊足強肩の身体能力に優れたショートストップです。
入団4年目にして埼玉西武ライオンズの不動のレギュラーであり、チームの主将にも就任した源田。その野球センスは名二塁手だった辻発彦監督を彷彿させるものがあります。
今回は源田壮亮の凄さが分かる名言や語録を紐解き、守備の天才の練習方法から日本代表を勝ち取った努力論にまで迫ります。
源田壮亮について
まずは源田壮亮の経歴を追ってみます。
1993年2月16日生まれ、大分県大分市出身。大分商業高校では甲子園出場はなく、愛知学院大学へ進学。リーグ優勝や神宮大会準優勝などを達成するチームを支え、主将としても活躍します。卒業後はトヨタ自動車に入社。都市対抗野球で優勝に貢献し、優秀選手賞を受賞。2016年のドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団します。
ルーキーイヤーから開幕スタメンを勝ち取り、遊撃手としては史上初の新人で全試合フルイニング出場を達成。また新人で150安打以上を記録したのは1958年の長嶋茂雄以来、史上3人目で、見事に新人王を獲得します。
2018年も全試合フルイニング出場を果たし、遊撃手として史上最多の526捕殺を記録。ゴールデングラブ賞を受賞します。2019年には死球により、新人からの連続フルイニング出場は299試合で途切れましたが、2年連続でのゴールデングラブ賞を獲得し、プレミア12の日本代表にも選出されました。
2019年シーズン終了時で、プロ通算3年間、468安打、9本塁打、101盗塁、打率.274。新人王、ゴールデングラブ賞2回、ベストナイン2回。
2019年には元乃木坂46の衛藤美彩さんと結婚し、公私共に充実した中、ますますの活躍が期待されます。
私が選ぶ、源田壮亮の凄さがわかる名言・語録集
【名言語録その1】
「できるだけ普通に打ち取っているように見せたいというのはあって、あまりギリギリにみせたくないんです」
源田の守備は飛びつくような派手なプレイが少なく、難しい打球もポジショニングや素早い動きで正面に回り込んで、なんでもないゴロのようにさばくシーンが多く見られます。そうすることで投手は「打ち取っているんだと思えますから」というのが理由です。
ネット動画を検索すると、源田のキャンプでの練習方法がたくさんアップされています。それだけでも、いかに彼の守備力が注目されているのかがわかります。そのフィールディングと柔らかなグラブさばき、素早く正確なスローイングは、まさに芸術品です。
ネットにあふれる源田の練習方法の中でまず面白いのは、硬式テニスボールを使ったノックです。テニスボールは野球のボールよりもより大きく弾むし、イレギュラーバウンドしやすいので、前に出てショートバウンドで捕球する練習になるのだと思います。
また右手をお尻のポケットに入れたまま守備をする練習もしていますが、素早いスローイングのためには、捕球時にすぐ右手がボールをつかむことができる状況が必要であり、捕球動作の際、右手も使ってボディバランスを取っていると、どうしてもスローイングが遅れるため、あえて右手を使えない状態にしているのではないかと思われます。
源田が入団する前年のライオンズは、チームエラーが101もあり、リーグワーストを記録しています。源田はその数を減らしただけでなく、難なく打ち取っていると投手に思わせる守備で、あっという間に投手たちにも信頼される野手になったのです。
【名言語録その2】
「不安だから野手の守備位置を見たり、セーフティーバントとか、なんかできないかなと考えるんだと思います」
2番打者を務めることが多い源田ですが、2番という打順はチームによって役割が大きく違っています。スモールベースボールがチームカラーならば、バントが上手く、ヒットエンドランなどの小技ができる選手を置きます。また一気に畳みかけて大量点を狙うチームなら、あえて一発のある強打者をすえます。
ライオンズは「山賊打線」と称される強打のチームです。ただ普通の強力打線と違うのは、走力のある選手も多いという点にあります。そのために源田はスモールベースボールでの2番の役目と、大量点を奪う強打の2番の役目の両方を担っています。
そのため2019年にはリーグ1位の犠打数を記録しながらも、ランナー1塁での強硬策も多く、もしランナーが2塁で封殺されても、ランナーが源田に入れ替わり、盗塁することで、結果的に送りバントと同じ形を作るケースがよく見受けられました。
源田というと守備力にばかり目が向きますが、強力打線がうまく機能するようにつなぐ打撃も高く評価できます。
名言にもあるように、自らの果たすべき役割を模索し、安易に漠然とプレイするのではなく、考えた末に実行していることが結果に結びつくのだろうと思います。
【名言語録その3】
「チームに求められていることを、実現できる選手になりたい。しっかり仕事をしたいです」
浅村栄斗がFAでチームを去り、入団4年目にして主将となった源田ですが、入団1年目には盗塁した直後、後続の打者に「さっきの球、走ってよかったですか?」と尋ねていたそうです。それは彼の盗塁を助けるために、打者があえてスイングして1ストライクを失ったことへの配慮でした。
プレミア12では日本ハムファイターズの近藤健介の練習を見て、「同じ練習を続けることの大切さを学びました」と、年下の選手からでも学び取ろうとする姿勢が感じられました。
西武にはドラフト3位が活躍するというジンクスがあります。2008年の浅村栄斗、2010年の秋山翔吾、2012年の金子侑司、2014年の外崎修汰、そして2016年の源田と、いずれも見事な活躍を見せています。
主将として、内野のまとめ役として、打線のつなぎ役として、今後の更なる活躍に期待したいです。
名言からの学び
・本当に上手な人は、あえて上手さを見せない。
・考えて実行することが結果に結びつく。
・配慮と学びがリーダーを作る。
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