【野球解説者】上手い人ランキング!私が選ぶTOP5!
2017/08/13
野球は球場で生で観るのが一番と言う人が多いと思いますが、テレビ観戦にはまた独特の楽しさ、面白さがあります。画面いっぱいにクローズアップされる選手の表情やベンチの様子。あるいは、クロスプレーでのリアルタイムの迫力ある映像…等々。もちろん、映像がない分、逆に緊張感を持って戦況を追っていけるラジオでも、試合を満喫することができますね。
そこで欠かせないのが解説者の存在。皆さんもそれぞれに好きな解説者がいると思いますが、今回は、極私的な観点からになりますが、野球解説者で上手いと思える人を5人ビックアップ。ランキング上位から順を追って紹介したいと思います。
目次
野球解説者の仕事内容について
まずは野球解説者の仕事内容について簡単に触れておきますね。
文字通り「野球」を「解説」することを生業とするわけですが、プロ野球の場合は基本的に元・選手やコーチ、監督が各メディアと専属契約を結んで仕事を請け負うケースがほとんどです。
中には特定のテレビ局に縛られず、フリーの立場で解説者活動を展開している人もいますが、比率から言うと少ないと思います。NHKなら○○氏、日本テレビなら△△氏、あるいは地方局の野球中継なら□□氏というように、それぞれの“顔”としてお馴染みのパターンが多いですからね。
実際の現場では、試合前の練習をグラウンドレベルで視察し、時には監督やコーチ、選手と会話して情報を集め、本番の中継に備えることが多いようです。
中継時は基本的に、アナウンサーの質問に答える形で解説。また、独自の理論で試合の流れ等を説明することも多いようです。ここでの技量が、解説者としてのクオリティーの評価に直結すると言っても過言ではありません。
私が選ぶ勝手なTOP5ランキング!
では、実に勝手な順位付けになりますが、私的に好きな解説者を1位から挙げていきましょう。
1位⇒江川卓氏
選手時代の豊富な実績や独自の野球理論に基づく的確な解説力が突出していると思います。プロ野球ファンの中でも「江川氏の解説が好き」「江川氏の解説だから観る」という人が多いのではないでしょうか。
特に、投手のその日の調子を見抜く力は秀逸。それぞれの持ち球を完璧に把握した上でのバッテリーの配球予想や、刻一刻と変化する試合の流れに惑わされずポイントを的確に絞って話すスタイルにも好感が持てます。
冷静な語り口で語尾を濁さず、しっかり“言い切る”という点にもプロフェッショナルの矜持を感じますし、現役時代同様、周りに惑わされない芯の通った人間性が滲み出ているように思います。
2位⇒桑田真澄氏
江川氏に相通じる冷静沈着さがありますが、柔らかい話し方や声のトーンが特長。現役時代は鉄仮面のような冷徹さもイメージとしてありましたが、実は苦労人だけに、優しさや人間的な深みも見て取れます。
超一流の投手として高校時代から長く活躍してきた桑田氏。やはり、投手に関しての解説には重みがありますね。ここで何を投げるべきか、逆に、何を避けるべきなのか。桑田氏とバッテリーを組んでいるような気持ちでテレビ中継を観ていると、また新たな楽しみが見つかるかもしれません。
また、「投手出身なので打者のことはよく分かりませんが…」と必ず前置きを入れるのも好感が持てます。野手出身の解説者が同席していれば、そう言って話を振り、そこから解説を膨らませていく。桑田氏のクレバーな一面を表していると思います。
3位⇒和田一浩氏
現役を引退してから解説者歴は2年目と、キャリアはまだ浅いのですが、すでに卓越した解説を展開しています。
2000安打を達成し、生涯打率が3割を超えている名選手だけに、やはり打者の解説には非常に説得力がありますね。NHKプロ野球中継に登場するときは試合中に、和田氏のニックネームをもじった『熱ベン』というコーナーがあるのですが、旬の打者や当該試合のキーマンとなる打者の映像を見せながら解説する時間が非常に楽しみ。主にバッティングフォームに関して細かい部分まで特長をレクチャーしてくれるので、多くの指導者やプレーヤーにとっても大変参考になりますね。
現役時代から定評のあった謙虚さが感じられるのも魅力。アナウンサーの言葉を遮ることなく、必ず質問を振られてから歯切れよく答える姿勢に、和田氏の素晴らしい人間性が感じられます。
4位⇒立浪和義氏
爽やかな語り口で人気のトップクラスの解説者。打撃はもちろん、守備や走塁、さらには投手心理など幅広く、分かりやすく解説する姿に惹かれます。さすが、名門のPL学園からスター街道を疾走してきた野球人…と言ったところでしょうか。
バッティング理論では、前足を踏み込んだときにグリップを後方に引いた形を作る、いわゆる“割れ”という状態をシンプルに説明してくれたことが、私的には今までで一番印象に残っています。
選手を悪く言わず、長所を強調して視聴者に伝える姿勢も耳に心地よく、現役時代と変わらぬ根強い人気を博している要因かもしれませんね。
5位⇒福本豊氏
世界の盗塁王として有名な福本氏の解説に関しては、もしかしたら賛否両論があるかもしれませんが、個人的にはとても好きな一人です。
とにかく、キップがいい喋りで楽しい。肩の力が抜けすぎているという声もありますが、プロ野球はエンターテインメントですから、こういったタイプの人がいても良いのではないでしょうか。
アナウンサーが「今のはストライクだったと思いますが…」と語りかけて、「ごめん、観てなかったわ」と返したり、「この状況でデッドボールは、投手の方が痛いですよね?」と問われて、「いやいや打者の方が痛いよ。いっぺん、あんたにも当てたろか?」と答えた福本氏。抱腹絶倒のフレーズが、いまだに耳に残っています。
まとめ
・野球のテレビ中継、ラジオ中継に欠かせない存在の解説者。その技量が試合中継の楽しさに直結する。
・個人的には江川卓氏がナンバーワンで、桑田真澄氏の解説も非常に分かりやすく、クオリティーが高い。
・打者出身では和田一浩氏と立浪和義氏。ユニークさでは福本豊氏が最高峰。
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