東京六大学野球のルール!延長や勝ち点・順位の決め方までまとめた
2017/08/13
今回は、東京六大学野球のルールを中心にみていこうと思います。延長や勝ち点・順位の決め方など東京六大学野球独自の方式もありますから、観戦を楽しむ上ではしっかりチェックしておきたいですね。
東京六大学野球とは
まず、東京六大学野球に加盟してリーグ戦で対戦している大学は以下の6大学の野球部です。
・早稲田大学野球部
・慶應義塾体育会野球部
・明治大学硬式野球部
・法政大学野球部
・東京大学運動会硬式野球部
・立教大学硬式野球部
現存している大学野球リーグでは最も歴史が長く、プロ野球が人気になるまでは日本野球の人気の中心的存在でした。
春季リーグと秋季リーグに分かれており、それぞれ全15カードの試合が8〜9週間に渡って行われています。
延長のルールはどうなっている?
東京六大学野球ですが、延長時のルールにちょっとした取り決めがあるようです。
リーグ戦は、東京六大学野球連盟が神宮球場建設の際に工費負担などの協力をしたことから、球場の割り当てを決める際に最優先の配慮を受けているため、すべて神宮球場で行われます。
最優先の配慮を受けていますが、プロ野球の試合と日程が重なる日を「併用日」とし、ある一定の条件で試合時間を早めたり、延長戦を行わないなどの対応を取っています。
このため、延長戦のルールが非常にややこしいものとなっています。
延長戦の取り決めをまとめると次のようになっています。
プロ野球との非併用日(1 ・2回戦):12回まで延長戦を行う
プロ野球との非併用日(3回戦以降):1勝1敗の場合、15回まで延長戦を行う
プロ野球との併用日:9回終了時で試合終了とし、延長戦なし
プロ野球との併用日(3回戦以降・第2試合):15回を満たしていなくても17:00を過ぎた時点で次のイニングを行わない
勝ち点同点決勝の場合:回数無制限で勝ち負けが付くまで延長戦を行う
ちなみに、春秋リーグ戦の翌日から3日間行われる大学1・2年生を対象とした新人戦の延長戦では、WBCでも採用されたタイブレーク方式を取っています。
大学リーグの延長戦のルールは、プロ野球や高校野球とは違ったもので、覚えるのが少々大変ですね。
勝ち点の取り方と順位の決め方について
六大学野球リーグでは、プロ野球のような勝率で順位を決めたり、高校野球のようにトーナメント方式で優勝校を決めたりすることはなく、勝ち点を取り合うことによって順位を決めています。
勝ち点は、2戦先取方式によって争われます。
1大学につき1カード3試合の対戦が設けられていますが、同一の対戦校に対して先に2勝したチームがその対戦校に勝ち越したとして、勝ち点1を獲得します。
そうして獲得した勝ち点によって最終順位を決める仕組みとなっています。
勝ち点が同じ場合、勝ち点>全体の勝率>優勝決定戦の実施>抽選の順で優勝校が決定されます。
延長戦のルールだけでなく、プロ野球で優先される勝率よりも勝ち点が重視される点も特殊であるため、混同しないように注意したいですね。
まとめ
・東京六大学野球は東京を所在地とした6校で春季・秋季にリーグ戦が行われている。
・延長戦のイニング数は、プロ野球との球場併用日や何回戦の試合であるかによって変動する。
・リーグ戦は2戦先取方式によって獲得した勝ち点によって最終順位を決定している。
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