2017年のプロ野球ペナントシーズンも1ヶ月半が過ぎようとしています。その中でもセ・リーグの阪神タイガースがここ数年にない好調な滑り出しを見せています。そんな絶好調な阪神タイガースの去年との違い、優勝をするために必要な条件をまとめてみました。もし優勝すればいつ以来なのか？という補足事項も記していますので合わせてチェックしてくださいね。

2017年の阪神は絶好調！

去年監督に就任した金本知憲監督率いる阪神タイガース、今年は開幕序盤から連勝を重ね5月14日に早々と貯金10に到達するという最高の滑り出しを見せています。

去年は「超変革」というスローガンを掲げチームカラーがガラッと変わった阪神でしたが主力選手の不調、若手選手の経験不足なども重なり4位に終わってしまいました。その中でも去年の優勝チーム広島カープには7勝18敗、2位の読売ジャイアンツには9勝15敗1引き分けと上位チーム相手に大きく負け越しています。（読売ジャイアンツには甲子園開催試合9連敗という屈辱的な記録も…)

ところが今年は5月18日時点で広島カープには6勝3敗、読売ジャイアンツには4勝3敗と去年の上位チーム相手に優位に試合を進めています。これは去年よりチーム力が更に上がっているとみていいかもしれませんね。そんなチームの成長を垣間見えるような出来事が5月6日の甲子園での広島カープ戦で起こりました。

この日は先発ピッチャーが序盤にカープ打線につかまり、エラーも重なって5回の表時点で0-9と大差のビハインドで試合を進めていました。この時点でほとんどのファンは「今日は負けたかな…」と思ってしまったでしょう。ところがここから四死球、ヒットを含めた猛攻で12-9の大逆転勝利を収めているのです！

この9点差からの逆転勝利は両リーグ通じて6度目でセ・リーグではなんと22年ぶりの大快挙となります。この阪神タイガースの強さをみて阪神ファンだけではなくプロ野球ファンも「もしかして今年の阪神は強いのでは？」や「今年の阪神は何かが違う」という思いを抱くようになったのではないでしょうか。

優勝の可能性や達成するための条件は？

阪神が優勝する可能性は結論から言いますともちろん大いに期待できます。しかしどのチームもリーグ優勝を目指して野球をしている以上、決して平坦な道のりではないでしょう。

他球団の戦力ですが5月19日時点でBクラスに位置している横浜DeNAベイスターズ、東京ヤクルトスワローズはWBCに出場し、調子を崩していた筒香嘉智選手、山田哲人選手が所属していますが両選手とも調子を取り戻しつつあり、本来の姿に戻れば更にチーム力は増すことになるでしょう。そして今最下位に沈んでいる中日ドラゴンズも主力として期待している助っ人外国人の不調などにより開幕当初から大きな連敗を重ねてしまいましたが、本来の調子を取り戻しつつある今、着実に勝率を上げています。現在Bクラスのチームもまだまだ巻き返しは可能ですね。

続いてAクラスに位置している現在2位の広島カープは去年の強力打線が今年も健在でリードした展開でも決して安心できない力強さを持っています。3位の読売ジャイアンツは安定したリリーフ陣に加えケガで調整中のFAで入団した陽岱鋼選手、山口俊投手が1軍に加われば間違いなくチームの戦力が増すことになるでしょう。好不調あれど、他のチームの力も決して侮れませんね。

その中で阪神が優勝する条件とは一体何が必要になってくるのでしょうか？それは「若手選手の台頭・活躍」だと私は思っています。

まず野手はキャプテン福留孝介選手、FAで入団した糸井嘉男選手、去年の不調から復活に燃える鳥谷敬選手たちがチームを牽引してくれていますが、いずれも35歳以上のベテランで試合の連戦により疲労が増し、それが試合の勝敗に直結してしまう可能性があります。これが夏場の暑い時期に差し掛かると更に負担が増してしまいますよね。

投手はリリーフエースの桑原謙太朗投手、セットアッパーのマルコス・マテオ投手、クローザーのラファエル・ドリス投手たち鉄壁のリリーフ陣がいますが、登板過多による疲労なども考慮しなければなりません。

更には投手野手ともに、万が一のケガによる離脱の可能性もあります。そんな主力選手、ベテラン選手の負担を減らすために若手選手の台頭・活躍が必要になってくるわけですね。

1軍に出場している主な若手選手一覧(5月19日時点)

【野手成績】

【投手成績】

阪神には、金本監督から才能を評価されドラフトで指名された選手や、2軍で才能がありながらも実力を発揮できなかった選手たちがたくさん試合に出場しています。この若手選手たちがシーズンを通してコンスタントに成績を残すことができれば主力選手だけの強さだけではなく、どこにも抜け目のない強い力を持ったチームになるでしょう。そうなれば阪神タイガースがリーグ優勝する確率がグッと高くなるはずです！

もし優勝なら何年ぶりで最後はいつ？

もし念願のリーグ優勝を達成することができれば、実に2008年以来9年ぶりの優勝となります。阪神は2005年にもリーグ優勝を果たしていますが2005、2008年と優勝してからは少し間が空いていますね。

ちなみに2008年となると当時の選手の中には現監督である金本知憲選手、1軍作戦兼バッテリーコーチ矢野輝弘選手などコーチ陣が現役で戦っていた頃まで遡ってしまいます。現役の選手であれば鳥谷敬選手、藤川球児選手などが優勝を経験しています。しかし、当時から9年経って今では全員ベテランの域に差し掛かった選手です。この選手たちがユニフォームを脱ぐまでには是非もう1度リーグ優勝を経験してほしいですね！

まとめ

・阪神は開幕序盤から絶好調で5月14日には早々と貯金10に到達している。

・去年大幅に負け越した広島カープ、読売ジャイアンツに優位に試合を進めていて、5月6日の試合で広島カープ相手に9点差からひっくり返す大逆転勝利を収めている。

・優勝する条件は、主力選手だけではなく、若手選手の台頭・活躍も必須条件になってくる。

・もしリーグ優勝すれば、監督、コーチ陣が現役選手だった頃の2008年以来9年ぶりになる。
 

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