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長嶋茂雄監督の名言集!天才で人気者の成功哲学やその人柄と魅力に迫る

2017/08/27

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世に“天才”、“スーパースター”と称される人物は様々な分野に存在しますが、プロ野球界の長い歴史においてそのように呼ばれ、老若男女問わず広く親しまれ、絶大な人気を博している存在として真っ先に名を挙げるべきは、やはり長嶋茂雄氏ではないでしょうか。

現役時代、そして監督時代に残してきた実績は文句なしで、スター性においても抜群。今回は、そんな稀有なパーソナルである長嶋氏の名言を3つピックアップし、成功哲学や人柄、魅力にアプローチしてみたいと思います。

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長嶋茂雄氏について

それでは、まず、長嶋氏の経歴についておさらいします。

1936年(昭和11年)2月20日生まれ、千葉県印旛郡臼井町(現・佐倉市)出身。千葉県立佐倉第一高校から立教大学を経て、1958年から1974年まで読売ジャイアンツ一筋の現役生活を送りました。

ガッツあふれるプレーと比類なき勝負強さを武器に、主軸選手として長年に渡り第一線で活躍。王貞治選手との両雄は「ОN砲」と称され、昭和のプロ野球界のスーパースター、国民的英雄として爆発的な人気を誇りました。

獲得したタイトルや賞は、新人王をはじめとして、首位打者6回、本塁打王2回、打点王5回、最多安打10回、MVP5回、ベストナイン17回など。現役引退後は読売ジャイアンツの監督に即就任し、1975年~1980年、1993年~2001年の二期に渡ってチームを率い、優勝5回、日本一2回のキャリアを築きました。

監督を勇退後は、巨人軍終身名誉監督となり、2013年には国民栄誉賞を受賞。現在も知名度と存在感は抜群で、公の場に姿を現すたびに、その言動はメディアで大きく報道されています。

 

特選!私が選ぶ「長嶋茂雄監督の三大名言」

「デビュー戦で4連続三振。監督1年目で最下位。あとは良くなるばかりだと思うしかなかった」

ブロ野球史に燦然と輝く功績を残した長嶋氏ですが、プロの第一歩目から順調にキャリアを構築してきたわけではありません。衝撃的な活躍でデビュー戦を華々しく飾ったのではなく、逆に、屈辱的なスタートとなったのです。

1958年4月5日、後楽園球場での開幕戦。3番サードでスタメン出場した長嶋氏ですが、当時の国鉄スワローズのエース、金田正一投手に4連続三振を喫してしまいます。ぐうの音も出ない散々な結果。周囲はもちろん、長嶋氏本人の失望もかなり大きかったと想像できます。

並の新人なら、これで気持ちが折れてしまっても不思議ではありませんが、そこで挫けないのが長島氏。若い頃から備わっていた…いや、生まれ持ったといってもいいくらいのポジティブ・シンキングで努力鍛錬を重ね、着実にスター街道を歩み始めました。

また、スター性抜群の青年監督として注目された監督1年目の1975年は、ファンの期待を大きく裏切る最下位に。しかし、ここでもやはり前向きな気持ちは健在で、同シーズンオフから積極的に戦力補強を図ると共に、チーム力の底上げに成功。見事、翌年のリーグ優勝につなげました。

良くない結果が出たときに新たな対策を講じることは必須ですが、それが上手くいくか、そうでないかを左右するのは、的確な行動の礎となる“気持ち”“考え方”が大事であることを、長嶋氏のこの名言は教えてくれています。

 

「挫折してもプライドは失わない。なぜなら、努力しているからだ」

常に順風満帆なプロ生活を送ってきたイメージもある長嶋氏ですが、前述のような大きな挫折もありました。それでも気持ちを引かず、下を向かず、天賦の才能とも言える明るさと華やかさを失わなかったのは、やはり、プライドを持ち続けていたからだと思われます。

一口にプライドといっても、見栄や虚勢が前面に出るものではなく、自分自身の芯となる部分がぶれない上質なプライド。その支えとなっていたのは、努力している自負に他ならないと思います。

盟友の王貞治氏が「努力の人」と評されるのに対し、長嶋氏は「天才肌」と言われることが多かったと感じますが、決してそんなことはなかったのでしょう。言い換えれば、「努力する天才」だったのかもしれません。

やはり、やるべきことをしっかりやっているという自信があれば、いい意味でのプライドを持ち続けられますし、挫折、失敗、悔しさ、悲しみといったマイナスの要素も、次の成長につながる貴重な糧にできるもの。私たちも大いに見習いたい思考ですね。

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「スランプなんて気の迷い。俺はいつも“絶対打てる”という気持ちで打席に立っている」

これぞ究極の“長嶋流シンキング”だと思いますし、同氏が厳しいプロの世界で大成功した理由、そして多くの人を惹きつけるエッセンスが凝縮された名言でしょう。

まずは、スランプを「気の迷い」と言い切っていることが凄いですね。常人には、なかなか出来ないことです。もちろん、長嶋氏とて生身の人間ですから、迷ったり、心配したり、不安を抱いたりということも全くなかったとは思えませんが、あらゆるマイナス材料を払拭して、自分がやるべきことに没頭する…そのために、あえて、このような言葉を発していた節もあるかもしれません。

「絶対打てる」というのは、ある種の自己暗示のような言葉とも捉えられますが、そのように考えられるのも、前述のような上質なプライドと、真の努力を継続しているという自負があればこそ。天真爛漫で、向日葵のような“ミスター・ジャイアンツ”長嶋茂雄の生き様に憧れる人が圧倒的に多かった理由が明確にわかりますね。

 

ちなみに何かと比較される王貞治氏の名言についても以下でまとめていますので、興味のある方は合わせてチェックしてみて下さいね。

王貞治監督の名言!尊敬され続ける天才打者の努力論やリーダー論とは?

 

名言からの学び

・屈辱的な出来事に遭遇しても、ポジティブ・シンキングで努力鍛錬を重ねることが大切。

・自分自身の芯となる部分がぶれない上質なプライドを支えるのは、努力しているという自負。

・あらゆるマイナス材料を払拭して、自分がやるべきことに没頭する。そのために努力を続け、本当の自信を備えることも見習いたい。

 

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