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工藤公康の凄さが分かる名言・語録集!努力の天才の人生哲学やリーダーシップ論とは

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高校時代に甲子園で史上18人目のノーヒットノーランを達成して聖地を熱狂させ、プロ入り後は西武ライオンズをはじめとして計4球団で息の長い活躍を続けた工藤公康氏。通算29年間にも及ぶ現役生活において幾多のリーグ優勝と日本一を経験し、まさに球史に深く名を刻む存在となりました。

躍動感に満ちあふれるピッチングフォームから繰り出す力強いストレートと、縦に落ちる独特のカーブでファンを魅了。そして天真爛漫なキャラクターでも人気を博し、スター街道を走り続けた工藤氏。

現在は福岡ソフトバンクホークスの監督として、着実にキャリアを上書きしています。今回はそんな工藤氏が、若かりし頃から現在に至るまでに発してきた名言の中から3つを取り上げ、努力の天才の人生哲学やリーダーシップ論に迫ってみたいと思います。

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工藤公康氏について

それでは、まず、工藤氏の経歴についておさらいします。

1963年(昭和38年)5月5日生まれ、愛知県豊明市出身。名古屋電気高校から1981年ドラフト6位で西武ライオンズに入団。期待の若手左腕投手としてルーキーイヤーから大きな注目を集め、1982年4月、早々にデビュー登板を果たしました。

西武ライオンズ時代は郭泰源投手、渡辺久信投手らと共に先発ローテの柱として勝利を積み重ね、チームの黄金時代に貢献。1995年に福岡ダイエーホークスへ移籍し、同チームでは1999年の日本一を有終の美として、その後、2000年から2006年は読売ジャイアンツ、2007年から2009年は横浜ベイスターズで躍動。現役生活ライトイヤーは古巣のライオンズで過ごし、惜しまれつつマウンドをあとにしました。

手にしたタイトルと表彰は、最優秀防御率4回、最高勝率3回、最多奪三振2回、MVP2回、最優秀投手1回、ベストナイン3回、ゴールデングラブ賞3回など。そして14度のリーグ優勝と11度の日本一は、まさに“優勝請負人”の名に相応しい実績で、41歳のときに達成した200勝も非常に印象的な出来事でした。

200勝の歴代達成者まとめ!最速と最年少は誰でいつ?【プロ野球】

 

また、2016年には競技者表彰で野球殿堂入りを果たしてします。

プロ野球殿堂入りの条件や基準は?歴代選手の一覧もまとめた!

 

2015年から務める福岡ソフトバンクホークス監督としての実績も見事。新人監督としていきなり日本一に輝き、2016年は2位、2017年は再びリーグ優勝と、文句なしの成績で名監督への道を突き進んでいます。

 

特選!私が選ぶ「工藤公康氏の三大名言」

「限界は自分がそう思った瞬間に訪れるものでしかない。そう気づいてから、自ら限界を作らないと決めました。とにかくやれることを一生懸命やろうと」

この名言に、工藤氏が長きに渡って第一線で活躍できた秘訣が集約されているように思います。輝かしい実績を有する工藤氏であっても、29年に渡るシーズン全てで好成績を収めてきたわけではありません。超一流の域にあっても生身の人間ですから、好調の時期があれば不調の時期もある。ただ、思うように事が運ばない期間を出来るだけ短くし、着実に復調を果たすためには、やはり心が強くあることが必須だと感じます。

そして、工藤氏の強靭な精神力の基盤となっていたのは、この「自ら限界を作らない」という考え方。もうここでダメだと諦めてしまったり、ある程度で妥協してしまったりしては、次なる進展は望めません。限界を決めずに、粘り強く取り組む。その中心軸となる「とにかくやれることを一生懸命やる」という潔さも素晴らしいです。

私たちも学業や仕事で成果を出すために様々な努力や試行錯誤を重ねていますが、何でもスムーズに問題なく終えることができるのは難しいもの(もちろん、それが理想ではありますが…)。立ち止まって迷ったり、悩んだりしたときこそ、この名言を思い返すべきかもしれません。

余談ですが、若い頃の工藤氏は自由奔放な生活ぶりで、暴飲暴食が祟り、フィジカル面で大変なピンチに陥ったことがあるとか…。それが改まったのは、結婚後だそうです。

奥様の徹底した栄養管理の下でトレーニングにも積極的に取り組み、肉体改造を図った工藤氏。自ら限界を作らない努力の天才の原点は、奥様との出会いにあったと言えるかもしれませんね。

 

「不満を外に発信することは逃げ場を求めているだけで、何の解決にもならない。矛先を自分に向けるべき。そうすることで、自分の置かれた状況を正確に知ることができ、次に何をすべきかが見えてくる」

日々のいろいろな場面で、不平不満を抱くことは少なくないもの。ましてや、ストレス社会の昨今。四六時中、満ち足りた状況で生きていくことは至極困難なことではないでしょうか。

納得いかないことを口に出してしまえば、ひとときのストレス解消にはなるかもしれませんが、根本的な解決にならないのは明白。この名言にあるように「逃げ道を求めているだけ」と言っていいかもしれませんね。

「矛先を自分に向ける」というのは、とても勇気の要る行動だと思いますが、それが出来るか出来ないかで、その後の結果に大きな差がつくでしょう。今はうまくいかなくても、そのシチュエーションから脱していく道筋は必ずあるもの。いわゆる“自省”という契機から、その後に何をすべきかを見出すという思考法は、実に理に叶っていて、非常に健康的なプランニングだと思います。

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「組織のあるべき論ではなくて、個々の能力をどう引き上げてあげるかを考えています。それによって個々のモチベーションが上がり、皆の向いている方向が一つになる」

あらためて言うまでもないですが、野球はチームスポーツ。1つの組織で動き、勝利を求めていく競技です。「チームの層が厚い」、「戦力が豊富」という表現もありますが、そのための基本となるのが個々の能力アップであることは間違いありません。“個の結集”が大きな力になるわけですから…。

例えば会社における何か1つのプロジェクトにしても同様だと思います。それに参画する一人ひとりのスキルが上がるにつれて、結果、グループ全体の能力が高まる。そうなることによって、良い結果、思わしい成果を手に出来るわけですね。

個々の能力が上がれば、当然、お互いへの刺激にもなりますから、個々のモチベーションアップは必至。その結果、方向性が同じという観点から、結束力もより強固なものとなり得そうです。たとえリーダー格の人物の叱咤激励がなくても、物事が自然に好転していきますよね。

ちなみに、工藤氏が監督就任1年目に心掛けたのは、選手としっかりコミュニケーションを取ること。一人ひとりの内面や能力を熟知することで個を尊重し、チームのまとまりを生んでチーム力の向上を図り、早々に日本一を掴み取りました。職場でリーダー格にある方々には、特に参考にしていただきたいマネジメント術ですね。

 

名言からの学び

・自ら限界を作らないことが大切。諦めたり、妥協したりすると、次なる進展が望めなくなる。

・不満の発信は逃げ道にしかならない。勇気を持って自分に矛先を向け、解決策を模索していくことが大事。

・個々の能力を上げてチームの成果につなげる発想は、一般社会でリーダーを務める人間にとって大いに参考になる。

 

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