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張本勲の名言・語録集!天才バッターの伝説エピソードから人生哲学にも迫る!


日曜日の朝、某テレビ番組で野球界や世間に「喝!」を入れる。
現在、張本勲氏といえば、そんなイメージでしょう。

しかし日本球界でもっとも安打を放っているのが張本氏。
日米通算ならばご存じイチロー選手ですが、日本球界に限れば張本氏の通算3085安打は、今後も破るのが困難な金字塔です。

長打力もあり本塁打は504本、若い頃は足も速くて盗塁も319個、通算500本塁打300盗塁以上で更には生涯打率も.319という、野球ゲームかマンガでしか見られないような、途方もない記録を残しています。

今回は天才バッター張本勲氏の名言や語録を集め、残されたエピソードから人生哲学にも迫ります。

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張本勲氏について

まずは張本勲氏の経歴を追ってみます。

1940年6月19日生まれ、広島県広島市出身。1945年の原爆投下の際に被曝。高校は初め松本工業高校定時制に進学しますが、野球で甲子園を目指すために浪華商業高校に転校。

甲子園の切符は手に入れましたが、本人曰く、在日韓国人であるため、濡れ衣を着せられて休部させられ、夢を果たせなかったとの事です。

1959年、東映フライヤーズ(現北海道日本ハムファイターズ)に入団。高卒1年目からレギュラーを獲得し、新人王になる。そこから20年間連続して100安打以上を打つなど、非凡な打撃力を発揮し、数々の記録を打ち立てます。

その独特の打法はスプレー打法や扇打法など様々な異名で呼ばれ、7度の首位打者、3割を超えたシーズンが史上最多の16回、100安打以上が20回、本塁打20本以上が16回、20年連続二桁本塁打、16年連続二桁盗塁、史上最多9度の最高出塁率、猛打賞251回など、列挙しきれないほどの記録を残しました。

1976年には読売ジャイアンツ、1980年にはロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)に移籍。1981年のシーズンを最後に、多くの伝説を残し、引退し、その後は解説者として活躍しています。

張本勲の血液型は?伝説的な成績やあっぱれ発言にも迫る!

 

私が選ぶ、張本勲氏の凄さがわかる名言語録

【名言語録 野球編】

「人生に表彰状がないのと同じで、プロ野球でも、人間の最も評価されるべき部分を、他人は評価してくれないものだ。プロセスは自己評価する以外にない」

天才は人一倍努力できるから天才だと、よく言われます。打撃の天才である張本氏も、他人にはわからない地道な練習プロセスがあり、結果を残していたのでしょう。

それがよく伝わる言葉が他にもあります。

「私は非常に臆病でしたから。今日は打てたけど明日は打てないかもしれないと、いつも自分を疑っていた。毎日素振りを300回、コツコツ続けることで開き直れたのです」

張本氏は王貞治氏や長嶋茂雄氏なども臆病だったと言っています。だからこそ地道に練習して積み重ねる事で、自信につなげていったのです。根拠のない自信はただの過信。それを教えてくれる言葉です。

王貞治監督の名言!尊敬され続ける天才打者の努力論やリーダー論とは?

 

「立小便した時のヒザが一番いいわけですよ。力を抜いてフワーッと揺れるような、いわゆる柳に風のヒザなんです」

長嶋茂雄氏も抽象的で独特な表現をされますが、張本氏の打撃理論もまた独特です。しかしそのイメージ力が、才能を発揮する助けになっているのかもしれません。

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【名言語録 人間編】

「俺は広島県人や。あんたらの中に広島県人はおらんだろ。本当の広島県人にそんな卑怯な奴はおらんよ。俺はやったらやったって言うぞ」

ジャイアンツ時代、試合中の遺恨もあり、張本氏はカープファンに囲まれてしまい、後輩選手のひとりがファンを殴ってしまいます。しかし、いつの間にか殴ったのは張本氏だという事になり、大騒ぎになりました。

それが事件となり、張本氏は警察の事情聴取を受けますが、最後まで決して後輩選手の名を明かしませんでした。言えないのは、やはり張本氏がやったからなんだろう、という声に反論したのが上記の言葉です。

後に暴行した後輩選手が判明。張本氏は潔白となりました。

この時、張本氏があえて自らも広島県人であるのを訴えたのは、カープファンに本意を伝えたいという気持ちと、被爆者のひとりである広島人としてのプライドがあったのではないでしょうか。
張本氏の男気と矜持がわかるエピソードです。

 

【名言語録 夢編】

「私の念願はアジアリーグを作ることなんですよ。こんな小さい国の日本が1チームだけでアメリカに追いつけ追い越せなんてとんでもねぇよ。そんなもんアジアリーグで一体となってアメリカと勝負をするんなら互角で勝負できますよ」

スポーツに国境はありません。
そもそも韓国プロ野球の普及には、日本プロ野球で活躍した選手たちが大きく貢献していますし、台湾に野球を広めたのは日本人です。

張本氏は在日韓国人であり、被曝した広島県人でもあります。マイノリティからはい上がり、プロ野球で大活躍したしたサクセスストーリーは、更に大きな意味でのマイノリティに向けられ、より大きな舞台を夢見ているのです。

 

【名言語録 おまけ編】

「もうお辞めなさい」

サッカー界のレジェンド三浦知良選手に対して番組でそう語り、ネットで大炎上となった言葉です。

しかし張本氏も当時としては珍しい41歳まで現役をつづけました。晩年となり打撃にはまだ素晴らしいものがありましたが、走力は衰え、ジャイアンツ時代の守備などはしばしばヤジの対象になりました。

そんな苦い記憶がよみがえり、三浦選手もそうならないように、思わず出てしまった言葉なのかもしれません。

 

名言・語録からの学び

・結果に対して慢心せず、臆病になる。それに打ち勝つため、常に努力を重ねる事で、才能は花が開く。

・本物のプライドは捨てるよりも、守り続ける方が難しい。

・夢はその人の生き方を表している。より大きな舞台を目指すのは自己実現だけでなく、その人が代表する世界も前に進ませる事になる。

 

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